ホスピス ボランティア

この楽しい時間がいつまでも続けばいいのに。~苔テラリウム~

誰にとっても、時間というものはかけがえのないものです。

ホスピスへ入居されている患者さんは時間をどういう風に感じているのだろうか・・・

患者さんの貴重な時間を私と同じ空間で過ごしてくれている事。私にとっても貴重な時間。これからの時間を誰とどう過ごしていくのか。

ボランティアへ通うようになって、自分がボランティアでやりたい事って何だろう。どういう風に私は過ごしたいのだろう…..と考えます。

そんな時、患者さんが苔玉を他のボランティアの方と作った話を聞いて!!

これだ~と思ったのが、苔テラリウム!! 以前何かで見た時に、瓶の中に広がる世界に魅せられた事を思い出しました。

早速、ネットで苔テラリウムについてお勉強。画像をみて「わぁ~かわいい」

直ぐにやってみたくなりました。思ったらとにかく行動あるのみ!

苔テラリウムとは

私は苔いうと、屋久島や、ジブリの世界を思い出します。

苔と一言でいいますが、苔は世界には約18,000種類、日本には約1,700種類の苔が自生しているそうです。

苔は、探せば身近な所に沢山ありますが、ネットやお店でも最近は手に入るようです。

苔テラリウムとはビンの中に苔を入れて鑑賞しながら育てるというものです。苔だけでも、綺麗なのですが、

その中に、小さなジオラマを入れると小さな世界が出来ます。

苔テラリウムの効果

苔テラリウムを始めて患者さんに披露してから一カ月程がたち、毎週私がくる時間に苔の手入れを一緒にする為に待ってくれている患者さんもいます。

「瓶の中に一人だけだったからもう一人誰か入れてあげたい」

「違う色の馬にかえてみようかな」

「外出した時に、こんな動物見つけたからこれをいれたいんだけど」

「苔が茶色くなってきたみたい。元気がないみたい。大丈夫?」

一週間の間に、なんどこの苔テラリウムを眺めてくれたのだろう。と思うとうれしくなるし、患者さんのイメージした世界を作ってあげたくなります。

心を落ち着かせる色に緑色が効果があると聞いたことがあります。実際私も、自分の為に家には緑色の植物を沢山置いています。効果あるとおもいます!

そして、小さなジオラマが、小さな世界。いやいや大きな世界を夢見させてくれます。

60歳以上の患者さんが多いので、苔テラリウム自体を始めてみる方がほとんどなので、興味を持って、面白いね~なんて眺めてくださいます。

欲しいと言われる方には、ジオラマを選んでもらって配置して、プレゼントしています。

ジオラマを配置していく度に、自然と患者さんお顔が緩んできます。出来上がってからも、眺めてはにっこり。

その笑顔を見ると私も嬉しい。自分が作ったものでこんなに喜んでくれるなんて。

患者さんというよりも、私の心に大きな効果をもたらしているのは確かです。

 

注意したいこと

ただ、心配だったのが生きている苔なので、土や、水分があるので細菌やカビが発生してしまわないか。

抵抗力の落ちている患者さんにとって、衛生的にどうだろう・・・

私が採取しやすく、作っていても自分が楽しくなる苔、患者さんの反応がいい苔でよく使うのが、スナゴケ、とギンゴケなのですが、乾燥ぎみで育てたほうが伸びすぎず、密度の高い状態で綺麗です。苔盆栽に向いています。

スナゴケ、ギンゴケはアスファルトの上や道路の端っこなど、そこら辺に沢山ある事と、密集した緑色のこんもりした形が、芝生や丘をイメージしやすく、動物たちを並べると可愛いんです。

ですので、瓶に入れた場合でも蓋をしない方が良かったりします。

そして、あの密集した苔!触りたくなるのです。

瓶だったら、蓋をすれば衛生的に大丈夫のようですが、苔によっては瓶の中より盆栽のように湿気の少ない環境を好むものもありますので、やはり病院では無理かな・・・との気持ちもあり、

ボランティアコーディネーターの方に相談したら、大丈夫ですよと言ってくださいました。

苔テラリウムに使う苔は、私は道路や街中で採取するのですが、採取した苔はなるべく土を落とし、水の中に2日ほど浸けておきます。(虫などが苔からはなれます)

そのあと、念入りに苔をあらいます。

苔の下に置く土は、ケト土や赤玉土などを配合していましたが、最近はハイドロボールのみの時もあります。極力、土を入れないようにしています。(苔は土から栄養をとりません。なので苔を固定できれば必要なさそうだったので)

ハイドロボールの中に、竹炭を小さく砕いたものもいれています。(苔を鮮やかにする効果と、土を清潔に保つ?効果を期待して)

それと。。。。

口頭でも皆さんにお伝えすることはもちろんですが、チラシを作り皆さんに見てもらったり、持って帰られる方にはチラシをお渡しすることにしました。

苔を触ったら必ずしっかりと手を洗ってください

って。

そして毎週、苔の状態をチェックして、苔の手入れをしながら、苔が痛んだりカビの気配がしたら持ち帰るようにしています。

苔のお手入れ時間や、作成時間は、患者さんとコミュニケーションをとれるいい時間になっています。

何かを一緒に育てているという繋がりのようなものも私は感じていて、私も患者さん一人一人の事をより知る事が出来ている感じがしています。

まとめ

ホスピスボランティアに通い始めて、患者さんと過ごす時間。

この楽しい時間がいつまでも続けばいいのに」

笑いながら、作業&会話を楽しんでいる時に患者さんが言った言葉です。

私も、この楽しい時間がいつまでも続いてほしい……

どんな苔を作ったら、患者さんは喜んでくれるかな~。

車中から路肩にひっそりと生えそろっている緑色の苔をチラチラ見ながら通勤しています。そして今日も路肩に車を止め、苔収集に勤しむ毎日です。

患者さんの為だなんて、ここまでくると、単純に私の趣味ですね~(笑)

あなたにとって、時間とはなんでしょう・・・か?